腰・背中の症状

腰痛

このようなお悩みはありませんか?

☑椅子の立ち上がりや座る際に、瞬間的に痛みがでる。

☑背中を伸ばしたり、腰をねじると腰痛がひどくなる。

☑中腰の姿勢を長くとるような仕事を行い、仕事が終わった後に腰に痛みがでていく。

☑毎年、決まった時期にぎっくり腰を起こすことがある。

☑腰の痛みだけでなく、脚にしびれが起こる。

☑定期的なマッサージケアを行っているが、何年も腰痛に悩まされている。

☑痛み止めや湿布などを使っていても、また腰が痛くなる。

☑突然の足の痙攣や、ふくらはぎが引き攣ることがある。

☑日々の腰痛の繰り返しで、気分が憂鬱になる。

(症状の概要)

 腰の痛みは、成長期から老年期にかけて、男女の性別関係なく、多くの方が悩まされる症状です。スポーツをきっかけに腰痛を繰り返す競技者、職業や職場環境の影響によって何年も腰痛に苦しんでいる方、加齢とともに腰痛だけでなく下半身にまで広がる痛みから日常生活の制限を受ける方など、重度化した腰痛によって、その方のライフスタイルに多大なる制限を与えます。

 特に、腰痛は、背骨・骨盤の歪み、背筋・腹筋のアンバランスなどによって生じるものが多いため、症状の解消には、長期の治療やリハビリが必要とされます。

(種類)

●筋・筋膜性腰痛

 背筋の柔軟性低下、偏った反復動作による筋肉疲労、運動不足による腹筋・背筋の筋力低下などが原因として起こります。多くの場合は、一定の期間、負担のかかる動作を避けたり、温熱療法とストレッチの併用によって、長期化せずに緩和するものがほとんどです。しかし、また負担をかける動作を行うと繰り返しやすいという特徴もあります。

 

●椎間関節症

 背骨の関節症は、40歳~70歳までの人によく見られます。椎間関節が腫れた場合、変形性関節症である可能性があります。関節が圧迫され、関節炎をおこし痛みを引き起こします。頻繁にかがむ運動を繰り返すことで関節を摩耗させていきます。

 

●椎間板ヘルニア

 椎間板の髄核の破裂によって、それが脊柱管に押し込まれたときにおこる腰痛です。

 

●仙腸関節機能低下

 骨盤から臀部にかけて、うずく、脱力感がある、痛みがあるため長く動けないという特徴があります。長時間の座位や出産によって引き起こされる可能性があります。

 

●坐骨神経痛

 坐骨神経は、腰部から脚の後ろまで伸びる大きな神経です。痛みは坐骨神経への圧力や損傷によって引き起こされ、下肢全体に広がる可能性があります。

 S1神経の損傷では、臀部から太もも後ろ、ふくらはぎ後ろと外側、足裏までに広がる痛みです。L5神経の損傷では、臀部から太もも後ろ、ふくらはぎ後ろ、足の表と内側にひろがる痛みです。L4神経の損傷は、臀部から大腿部上部の後ろまでがほとんどですが、すねの前側まで広がる可能性もあります。

 

●脊柱管狭窄症

 脊椎の脊柱管の脊髄と神経根の挟み込みとされています。腰だけなく、首の領域にも影響を与える可能性があります。症状には、主に腰痛、脚に広がる臀部の灼熱感(座骨神経痛)、下肢の脱力感や衰弱、腸や膀胱の障害です。まっすぐ立つこと、ウォーキングをすることで、痛みが悪化することがあります。痛みを和らげるために、通常、前かがみになる傾向にあり、座ったり、腰をかがめたりすることで痛みが軽減されます。

 50歳以上が一般的です。印象としては、20代~40代にかけて、何年も腰痛が続いていた方や、ぎっくり腰を何度も繰り返していたことがあるという人達の割合が多くみられます。

 

●腎臓感染症、腎結石

 内臓である腎臓内になんらかの炎症や、物理的なストレスが加わったときに腰痛が生じます。

(一般的な原因)

●加齢

 

●長時間座っている、パソコンワーク

 

●交通事故やスポーツ時の怪我

 

●肥満、体重増加

 

●姿勢不良

 

●妊娠・出産後

 

●喫煙

 

●ものを持ち上げる動作を反復することがおおい

 

●土踏まずの低下による足の異常。靴底が大きくすり減っている

 

●カルシウム、ビタミンD不足

 

●精神的ストレス

(改善するための手段)

●手技療法

 脊椎の調整や運動といった理学療法を組み合わせて行われる方法です。特に、腰椎の歪みによるズレを修正することで、慢性的な腰痛が改善することが期待されます。

●温熱療法、超音波療法

 患部に対して、熱エネルギーを加えることで周辺の緊張が緩和させ、こわばりをとりのぞき、痛みを軽減させることができます。

●ストレッチ

 座る時間がながく、歩かない生活習慣は、ハムストリングスと腰筋の柔軟性を低下させます。早朝あるいは、就寝前のストレッチにより筋肉の緊張が緩和されて、腰にかかる圧迫を軽減させます。特に、ハムストリングスと腸腰筋を十分に伸ばすと効果的です。また、座骨神経痛を伴う場合は、座った状態で梨状筋と呼ばれる臀部の筋肉のストレッチや、立ち姿勢からのふくらはぎを伸ばすストレッチも効果的です。

●筋力訓練

 腹筋と背筋を同時に収縮させるコアトレーニングが効果的です。反動をつけた強めの腹筋運動は、かえって痛みを増悪させることも多いです。

●まっすぐ座る

 長い時間、背もたれに座る状態は、腰の筋肉を弱くしていきます。坐骨結節に座り、背中を伸ばすように普段から意識をします。

●重いものを持ち上げることを控える

 重いものを持ち上げる場合は、常に膝を曲げて背中をまっすぐに保つ必要があります。重量物を体から離しすぎないように持ち、脚の力で持ち上げます。

●体のバランスが安定する靴を選ぶ

 長時間のヒール靴の着用や、足のサイズが違う靴を履き続けていくと、足元のバランスが崩れ、骨盤や股関節に悪影響を与えるため、腰の緊張が強くなります。当院では、インソール療法を専門としている施術者が在籍しています。フットケアの専門者への相談が必要不可欠です。

●栄養療法

 近年、腸内環境と腰痛・肩こりなどの慢性痛との関連性が報告されています。「リーキーガット症候群(腸漏れ)」とよばれる腸内のバリア機能が低下した状態によって、異物が全身に巡るため、カラダの中で過剰なアレルギー反応、全身性炎症が起こるいわれています。アレルギー反応を起こしやすい食べ物の制限から、腸内環境を整える善玉菌を積極的に取り入れるなどの方法があります。

背中の痛み

このようなお悩みはありませんか?

☑肩甲骨の間が痛む

☑スマホ、パソコン使用など、長時間下をむく姿勢をとると、背中の上が痛くなる

☑鏡でみると明らかに左右の高さが違う、背骨の歪みが目立つ

☑背中の痛みと共に、頭痛などの頭・首にまで症状がでてくる

(症状の概要)

 この問題は、パソコンの前で長く忙しい一日を過ごしている、以前に事故でむち打ちを起こしたことがあるという方に多くみられる症状です。この問題は通常、背中の中央部と上部の関節が硬くて痛みを伴うことであり、肩、背中の上部、脊椎全体を支える筋肉がきつくなり、机に座っていると非常に疲れやすくなります。これは、前かがみになることで、後ろ側の筋肉が異常に緊張している可能性があります。

(種類)

●脊椎側彎症

●むち打ち症

(一般的な原因)

●姿勢不良

 骨盤や肩の高さが大きく違っている状態は、加齢に伴い、心臓や肺に問題を生じる可能性があります。

 

●重いバックを習慣的に使う

 片方の肩に大きなハンドバックを持ち歩くと、背中のカーブに影響を与え、背中や首に負担をかけます。

 

●運動不足

 背中を適切に支えるために必要な筋力の低下に影響を与えます。座り過ぎると体重が増えて、背中に負担がかかります。

 

●精神的ストレス

 職場や家庭内での精神的緊張に持続により、ストレス反応が高まることで、背骨の筋肉を引き締め、背中を丸め、呼吸を浅くします。脳への血流と酸素量が低下することで、集中力や思考力などにも影響を与えます。

(改善するための手段)

●手技療法

脊椎の調整や運動といった理学療法を組み合わせて行われる方法です。特に、骨盤や胸椎の歪みによるズレを修正することで、慢性的な背部痛が改善することが期待されます。

●温熱療法、超音波療法

患部に対して、熱エネルギーを加えることで周辺の緊張が緩和させ、こわばりをとりのぞき、痛みを軽減させることができます。

●ストレッチ

特に、背筋、ハムストリングス、腸腰筋を十分に伸ばすと効果的です。

●筋力訓練

腹筋と背筋を同時に収縮させるコアトレーニングが効果的です。腹斜筋などの体幹をねじる動作を行い、上半身と下半身を交互に使う運動が効果的です。

●有酸素運動と筋力訓練

心血管のトレーニングと腹筋と背筋の筋肉に焦点を合わせて、週2~3回の運動を習慣として行うことで、心肺機能増加と体幹機能の向上が期待されます。

 当院の理学療法士は、改善するための方法をより詳細に、わかりやすく指導することが可能です。

 腰痛、背中の痛みの問題を解決するための最初のステップは、「原因」を見つけることです。

 

 私たちは、手技療法と運動療法を合わせて行うことで、脊椎全体のアンバランスや柔軟性が欠如している緊張な部分を和らげていきます。また、姿勢や歩き方、すべての背骨の動きの程度、骨盤や脊椎の歪みなどを、詳細に、注意深く調べていきます。

 

 何か月、何年も慢性化した腰痛、背中の痛みにお悩みの場合は、田中ケアラボのスタッフに遠慮なくご連絡してください。